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キッチンの設計 その2

 前回はキッチンの配置についてお話ししました。キッチンは生ものを扱う場所なので、西日を避けた場所、できれば東もしくは東南の位置が好ましいとお伝えしました。東面の壁や南に向いた対面キッチンなど、設置する向きは主にキッチンを利用する主婦(主夫?)が主体となって決めることが大事だと思います。また、窓の位置も重要です。できれば東の窓からの紫外線を入れられる場所がベストです。「東京の1階で東窓からの日差しは入らないよ」とおっしゃる方もいると思いますが、直接陽が入らなくても窓があることで間接的な効果もあるので、設置することをお勧めします。

 さて、キッチンの機能面ですが、今は各メーカーで機能の充実した商品が多く出まわっているので、私がここで説明するまでもありませんが、特に近年進歩した点は、お手入れのし易さと充実した収納スペースではないかと感じています。油などが簡単に取り除けるコンロ廻りやレンジフード、調理器が綺麗に納まるキャビネットなど、主婦(主夫?)のストレスが軽減されてきています。また、食器類や家電(お釜・トースター・電子レンジなど)の収納も大事ですね。収納する物はその数にもよりますが、奥行きや広さをよく検討して決める必要があります。また、キッチンと近い位置、できれば背中合わせにすると使い勝手が良いでしょう。ここで注意が必要なのが収納部のコンセントです。今は家電で調理?するケースが多くなってきていますので、その家電のためのコンセント、容量が大きい物は専用コンセント(一つのコンセントで一つのブレーカーを使用)にする必要があります。タコ足にして同時に家電を使ってブレーカーが落ちてしまうということを避けるためでもあります。キッチンにはできれば2個以上の専用コンセントをお勧めします。

 次回もキッチンの続きをお話しします。

代表 草野